コンテンツプロバイダーとしての地位確立を目指すAOLが、TechCrunchを買収した。TechCrunchはEngadget同様、独立メディアとして継続する。
米AOLは9月28日(現地時間)、テクノロジー系ブログメディアの米TechCrunchを買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表しない。両社は27日からニューヨークで開催中のベンチャー向けカンファレンス「TechCrunch Disrupt」のステージで最終合意の書類に署名した。
TechCrunchは、2005年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くオンラインメディア企業。IT業界のニュースを扱うTechCrunch(米、欧州、仏、日本版)、モバイル系のMobileCrunchなどのメディアのほか、IT企業や投資家のオンラインデータベースCrunchBase、Disruptなどのカンファレンスを運営している。同社の会社概要によると、月当たりのユニークユーザー数は1000万人を超え、ページビューは3300万以上という。
AOLは、買収後もTechCrunchを独立したメディアとして、AOL Technology Networkのコンテンツの1つとして運営する。同社はAOL Technology Networkで、買収したEngadget、TUAW、DownloadSquadなどのブログメディアをブランド名を残して運営している。
AOLは2009年12月に米Time Warnerからスピンオフし、新たな形のオンラインコンテンツプロバイダーとしての地位を確立するため多数の編集者を採用し、ブログメディアを買収している。
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