インフォテリアは、Evernoteと連係する7カ国語対応のiPhone向けカレンダーアプリをリリースした。
米Evernoteとインフォテリアは10月21日、業務提携を発表した。インフォテリアがEvernoteと連係するiPhone向けカレンダーアプリ「Snapcal」をリリースし、業務提携を通じた海外展開の強化を図ると表明した。
Evernoteは、ユーザーが気に留めた情報やアイデアをWeb上にクリップできるサービスを提供する。既に数百万人のユーザーを獲得しており、「日本はユーザー数で第2位」(フィル・リービンCEO)という。同社ではNTTドコモのiモードへの対応を計画するなど、日本向けサービスの強化を進めている。
Snapcalは、EvernoteのほかTwitterやGoogleカレンダーとも連係し、各サービスの間でユーザーが登録したスケジュールや情報を共有することができる。広告が表示される無償版と広告表示のない有償版(1ダウンロード当たり115円)があり、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語のバージョンをApp Store経由で配信される。
インフォテリアの平野洋一郎社長は、「Evernoteとの提携を通じて、世界中のユーザーをつなぐサービスを展開していきたい」と意欲を語った。
EvernoteのリービンCEOは、米国時間19日に米ベンチャーキャピタル大手Sequoia Capitalから2000万ドル規模の増資を受けることも明らかにした。リービン氏は、今回の投資をサービスの改善や企業向けサービスの開発などに充てると説明。インフォテリアはESB製品「ASTERIA」を手掛けており、今回の提携は、国内企業向けのサービスやマーケティングの共同展開も視野に入れたものとなっている。
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