富士通BSCがデータ暗号化製品を機能強化 持ち出しリスクの対策を支援

富士通BSCは、暗号化した電子文書データの利用を制御する新機能を開発した。データの持ち出しに関するリスク対策を強化できる。

» 2010年11月09日 17時57分 公開
[國谷武史ITmedia]

 富士通ビー・エス・シーは11月8日、データ暗号化製品「FENCE-Pro」およびメール暗号化製品「FENCE-Mail For Gateway」の機能強化版を12月1日から提供することを発表した。無償提供するデータ閲覧・編集ソフト「FENCE-Explorer」のAndroid版とWindows Mobile版も併せて提供する。

 従来製品では、同社が富士通研究所と共同開発したアーカイブ暗号化フォーマット「FENCEブリーフケース」で暗号化したデータを専用フォルダで管理し、FENCE-Explorerで暗号化をしたまま閲覧・編集が可能な仕組みを提供していた。FENCE製品以外の環境にデータが流出しても、第三者によるデータの悪用を防ぐという。

 機能強化版では、暗号化したデータに「コピーの禁止」「印刷の禁止」「“名前を付けて保存”の禁止」といった複製を抑止するルールを適用できるようにした。これにより、ユーザー自身が操作を誤って、暗号化したデータを複製してしまう行為を防ぐことができる。

 同社によれば、近年はデータを管理する人間の不注意によって情報漏えいが発生するケースが増えており、今回の機能強化はこの問題を解決するのが目的だという。

 FENCE-ExplorerのAndroid版とWindows Mobile版は、アプリケーションストアなどで提供する予定。時期は未定だがiPhoneやiPad版の提供も計画している。

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