第三者に乗っ取られ、不正操作されてしまう状況にあるコンピュータ(ゾンビ)の状況をMcAfeeが調査した。
(このコンテンツはマカフィー「McAfee Blog Central」からの転載です。一部を変更しています。)
ヨハネスブルクからカンザスシティー、バンクーバーまで、現在、世界中で大量の「ゾンビ」が発見されています。「ゾンビ」とは、ユーザーにも気付かれずに、第三者がリモートでPCとそのリソースをコントロールできる悪質なソフトウェア――すなわちボット――に感染したPCを指します。McAfee Labsは、ゾンビPCの台数が最も多い、世界、米国、カナダの都市をまとめました。
サイバー犯罪者は、あなたのPCをボット化し、ゾンビPCとすることで、PC内部にあるデータとリソースにフルにアクセスすることができます。そしてボットを利用し、サービス拒否(DoS)攻撃を仕掛けたり、機密データ(パスワード、ユーザー名、アカウント情報、財務データなど)を検索したり、スパムを送信したり、さらにはゾンビPCからほかのPCにウイルスを配布したりします。
11月初め、「Free Public WiFi」という名前のゾンビネットワークが再びメディアで注目されました。「Free Public WiFi」は、公共の場所でワイヤレスネットワークのオプションとしてポップアップ表示されますが、実際にそのようなWi-Fiネットワークは機能していません。このようなゾンビネットワークは、ハッカーの侵入を許し、ユーザー情報をチェックさせるアクセスポイントを提供するため、決して利用しないように注意してください。
以下は、ゾンビの数が最も多い都市のランキングです。
最もゾンビの数が多い世界都市トップ5
米国内で最もゾンビの数が多い都市トップ5
カナダ国内で最もゾンビの数が多い都市トップ5
ゾンビPCの一般的な症状は、以下の通りです。
ゾンビは何の前触れもなく自宅や職場に侵入し、バーチャルおよび現実のコミュニティーを広範囲に破壊します。このようなゾンビから身を守るためには、スパムは開かずにそのまま削除し、疑わしい提供元からのプログラムをインストールせず、不審なWebサイトからソフトウェアをインストールしないように注意する必要があります。また、包括的なセキュリティソフトをインストールした上で、常に最新の状態に保ち、「自動更新」機能を有効にしておくことも有効です。
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