HP決算、サーバ事業が好調で増収増益

HPの8〜10月期の決算は、売上高が前年同期比8%増の333億ドル、純利益は同5%増の25億ドル(1株当たり1ドル10セント)だった。

» 2010年11月24日 08時48分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は11月22日(現地時間)、第4四半期(8〜10月)決算を発表した。売上高が前年同期比8%増の333億ドルで、純利益は同5%増の25億ドル(1株当たり1ドル10セント)だった。エンタープライズ向けのストレージ&サーバ事業の売り上げが好調だった。非GAAPベースの1株当たり利益は1ドル33セントで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測1ドル27セントを上回った。

 売上高を部門別で見ると、旧EDS、ストレージ&サーバなどを含むエンタープライズ部門は前年同期比8%増の152億600万ドル。ストレージ&サーバ部門が特に好調で25%増の52億6900万ドルだったが、サービス部門およびソフトウェア部門は横ばいだった。パーソナルシステム部門は4%増の102億8300万ドル、イメージング&プリンタ部門は8%増の69億9500万ドルだった。また、4月に買収完了した3COMの収益を含むネットワーキング部門の売り上げは7億500万ドルだった。

 地域別では、北南米地域は前年同期比10%増の151億ドル、欧州は6%増、中東およびアフリカは8%増、アジア太平洋地域も8%増だった。HPの総売上高に占める米国外での売上高は64%になり、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の売上高は12%伸びて売り上げ全体の10%を占めた。

 2010年通年では、売上高は10%増の1260億ドル、純利益は14%増の88億ドル(1株当たり3ドル69セント)だった。

 2011年第1四半期(11〜1月期)については、売上高は328億〜330億ドル、純利益は1株当たり1ドル6セント〜1ドル8セントと予想。通年の業績は売上高が1320億〜1335億ドル、純利益は1株当たり4ドル42セント〜4ドル52セントとなる見通しだ。

 11月1日付で同社の社長兼CEOに就任したレオ・アポテカー氏は「HPは市場の強みと技術的リーダーシップを実行できることを改めて証明した。われわれの市場機会は幅広く、今後もリーダーシップを拡張していけると確信している」と語った。

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