第1四半期にIBMから首位を奪ったHPが引き続き1位で、IBMが2位、企業向け市場にシフト中のDellが3位だった。
米調査会社IDCが8月24日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)の世界サーバ市場に関する調査によると、世界的な景気回復を反映し、2003年以来の売り上げ成長率を記録したという。
同四半期のサーバ売上高は前年同期比11%増の109億ドル。また、出荷台数は23.8%増加した。
フォームファクタ別ではブレードサーバが最も好調で、売上高が前年同期比で40.3%増加した。IDCは「メーカーは仮想化、データ管理、入出力などの性能向上を図ったブレードサーバの提供を続けている。顧客企業はプライベートクラウドインフラ構築のための統合システムの一部として、ブレードサーバを利用している」としている。
ベンダー別にみると、売り上げベースでのシェア1位は前期に続いて米Hewlett-Packard(HP)で、前年同期比26%増の35億2800万ドルだった。HPは前期にIBMから首位を奪っている。2位のIBMは前年同期比3.2%減の32億3800万ドル、3位のDellは36.5%と大きく伸びて16億6300万ドルだった。
HPのシェア拡大は、x86サーバのProLiantシリーズに対する需要の高まりを反映している。IBMの売り上げが不調だったのは、顧客がPower SystemおよびSystem zサーバの新製品を待ったためであり、x86サーバのSystem xは好調だったという。同社は7月と8月にPower7搭載のサーバを発表している。
順位 | 社名 | 売上高(単位:百万ドル) | シェア(%) | 伸び率(%) |
---|---|---|---|---|
1 | HP | 3,528 | 32.5 | 26.0 |
2 | IBM | 3,238 | 29.8 | -3.2 |
3 | Dell | 1,663 | 15.3 | 36.5 |
4 | Oracle | 938 | 8.6 | -6.0 |
5 | 富士通 | 368 | 3.4 | 7.9 |
その他 | 1,132 | 10.4 | 54.3 | |
合計 | 10,868 | 100.0 | 11.0 | |
(資料:IDC) |
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