約230人のブロガーによって、日々、ITにまつわる時事情報などが発信されているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。その中から今回は、「企業アカウント」「Facebook」「情報伝達」「Twitter」を紹介しよう。
あえて言い切ってしまいますが、配信者目線で送られてきたアクションを、素直に受け手側が受け入れることはまずありません。
TwitterやFacebookなどで企業はどうしたらアンフォローされないか:国内・海外情報から見える『企業のWEB活用法』
テレビや雑誌で、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを用いた企業の事例が紹介されるケースが増えてきた。それに呼応するように、実際に企業の利用も増加している。テレビやラジオなどの番組が公式アカウントを取得して番組作りに役立てたり、リアル店舗のアカウントでセールなどの情報を発信したり。著名人のツイートが書籍にまとめられて出版されるケースも登場している。まさに、数年前のブログから書籍化の流れを彷彿(ほうふつ)とさせているではないか。
しかし、企業によるソ−シャルメディアの活用もこれだけ増えてくると、いささか情報過多になってくる。せっかくユーザーにフォローしてもらっても、すぐにアンフォローされる企業アカウントも少なくない。
ここでヒントになりそうなのが、中山陽平氏「国内・海外情報から見える『企業のWEB活用法』」のTwitterやFacebookなどで企業はどうしたらアンフォローされないかというエントリーだ。
アンフォローの前に、まずはどうやってフォローを増やすかが問題だ。筆者が気になるのは、「Twitterフォローキャンペーン」だ。ただフォローするものと、フォローした上でお題に沿ったツイートをするものの2種が主流で、フォロワーの中から抽選でプレゼントが当たるなどというものが多い。かつて主流だった、メールマガジン登録者に抽選でプレゼントするという仕組みの舞台がTwitterに変わっただけのようだ。
プレゼントに応募する条件としてメルマガ登録を必須にするというのは現在でもあるが、これは決してマーケティング的に成功しているとは筆者には思えない。このようにして登録したメルマガが毎日のように大量に届き、スパムメール化しているという話をよく聞く。
では、これがTwitterならどうだろう。結果は同じだ。ただユーザーにフォローしてもらっただけでは、何の意味もない。ユーザーから「嫌だな」と思われてしまえば、メルマガよりも簡単にアンフォローされてしまうだろう。中山氏のエントリーには、TwitterやFacebookでアンフォローされてしまう理由の上位が紹介されている。それを受けて中山氏は、「情報の受け手である消費者はこういったことを気にしていると分かったので、こういったことを行わないことが最善です。とにかく『消費者の気持ちになってアカウントを運営すること』につきます。」とまとめている。
消費者の気持ちになる――これが簡単なようで難しい。しかしユーザーが何を求めてフォローしているのかを第一に考えてアカウントを運営しなければ、中山氏が指摘するように「ファンを増やすどころか逆に、アンチを量産することにもつながるし、運が悪ければ炎上の憂き目を見る可能性も高くなる。
そして大切なのは、「リアルでのマーケティングはお金が掛かるので、ネットでのマーケティングに切り替えよう」という考えは禁物だということだ。
すでにTwitterやFacebookを活用している企業も、またこれから始めようかと考えている企業も、中山氏のエントリーを読んで考えてほしい。
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