細工を施したPDFファイルをBlackBerryスマートフォンで開くと、BlackBerry Attachment Serviceをホスティングしているコンピュータ上で任意のコードを実行される恐れがある。
カナダのResearch In Motion(RIM)は、12月14日付でBlackBerry Enterprise Serverのソフトウェアアップデートを公開し、PDF処理コンポーネントの脆弱性に対処した。
同社によると、脆弱性はBlackBerry Professional SoftwareのBlackBerry Attachment ServiceコンポーネントでPDFの処理に使われるPDF Distillerに存在する。
この問題を悪用された場合、バッファオーバーフローを誘発され、BlackBerry Attachment Serviceをホスティングしているコンピュータ上で任意のコードを実行されてしまう恐れがあるという。
攻撃の手口としては、細工を施したPDFファイルをメールの添付ファイルやWebサイトに仕込んでおいて、ユーザーがBlackBerryスマートフォンでこれを開くように仕向ける方法が考えられる。
危険度は共通指標CVSSのスコアで7.8となっている(最大値は10.0)。RIMはBlackBerry Enterprise Serverのソフトウェアアップデートをリリースしてこの問題に対処するとともに、回避策としてBlackBerry Attachment ServiceでPDFを処理できないようにするなどの方法も紹介している。
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