総合的な仮想化戦略を進めるCitrixが、欧州市場でのプレゼンス拡大を狙ってドイツのSaaS企業を買収する。
米Citrix Systemsは12月17日(現地時間)、SaaS企業の独Netviewerを買収することで合意に達したと発表した。Netviewerは買収完了後、Citrixのオンライン部門であるCitrix Onlineに組み込まれる。買収総額などの詳細は公表されていない。取引は2011年初旬に完了する見込みだ。
Netviewerは2001年創業のカールスルーエに拠点を置く非公開企業。Web会議やドキュメントの共同編集機能をSaaSとして提供している。主に欧州の68カ国に、1万8000社以上の顧客を持っている。SAP、Siemens、Bayer、BMWなどが同社のサービスを利用している。
CitrixはNetviewerの買収により、欧州市場でのプレゼンスを拡大する狙い。買収完了後、NetviewerはCitrix OnlineのEMEA(欧州・中東・アフリカ)市場の拠点となる。NetviewerのWeb会議サービスはCitrixの「GoToMeeting」などの製品と重複するが、今後統合していくかどうかは明らかにしていない。
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