12月14日の月例更新でリリースしたOutlook 2007の更新プログラムに不具合が発覚した。一部はGoogleのGmailにも影響を及ぼす可能性がある。
米Microsoftは12月14日(日本時間15日)の月例更新プログラムでリリースしたOutlook 2007の更新プログラムに不具合が見つかり、配布をいったん中止したことを明らかにした。
Outlook 2007の更新プログラムはMicrosoft Updateを通じて配布され、設定によっては自動的にインストールされている。しかしMicrosoftによれば、14日から16日の間にこれをインストールしたユーザーに不具合の影響が出ているという。
問題は3件あり、このうちセキュリティで保護されたパスワード認証(SPA)の不具合は、GoogleのGmailユーザーにも影響する。GmailでSPAのオプションを有効にしている場合、この不具合が原因でGmailにアクセスできなくなるという。
2件目の問題は、Microsoft Exchange ServerのアカウントがOutlookで設定されていない場合、フォルダ切り替えの際にパフォーマンス問題が生じるというもので、Windows Live Hotmailなどのユーザーに影響が出る。
3件目の問題ではExchange Serverアカウントが同じOutlookプロファイルで設定されていない場合、IMAP/POP3/Outlook Live Connectorアカウントの自動アーカイブ設定ができなくなる。
こうした問題に見舞われているユーザーは、Outlook 2007の12月の更新プログラムをアンインストールする必要がある。Microsoftはブログなどを通じて、コントロールパネルから更新プログラムの「KB2412171」を選択して削除/アンインストールする手順を解説している。
Microsoftは現在、これら不具合の解消作業を進めており、修正プログラム公開の日程が決まったら改めて公表するとしている。
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