「ITmedia エンタープライズ書評」第11回。今回は「『資料送っておいて』と言われたらチャンスと思え!」をご紹介します。なお、本記事でご紹介する書籍は、2名の方にプレゼントさせていただきます。詳しくは記事下の応募欄をご覧ください。
就職活動をしていた学生のころ、営業職は嫌だなあと正直思っていた。お客様に商品を買ってもらいお金を出してもらうため、神経をすり減らして走り回り、何かあれば頭を下げる。私の持つ営業職のイメージとはそんなものだった。
しかし社会人になって約1年、学生のときには見えづらかった営業という仕事の面白さに気付くことができた。卑屈になるのではなく、誇りを持って顧客の目線に立ち、共に課題を解決していく上で信頼を得る。そんな営業の仕事について、学生のころは表面的なマイナスの部分しか見ていなかったのだなと感じることがたびたびあった。
リクルート出身の大塚寿氏による「『資料送っておいて』と言われたらチャンスと思え!」は、そんな学生時代の私に「まあ、まずはこの本を読んでみなよ」と薦めたくなる1冊だ。
本書では、大塚氏が自身の経験から得た「新規営業が楽になる45のコツ」を「1週間であなたが“スゴ腕”に変わる方法」として紹介している。目次を一瞥(いちべつ)しただけでも、「『何が、どこに、どのくらい強いのか』をイメージしろ」「自分の方がしゃべり過ぎるな」など、営業活動を進めていくならぜひ心に留めておきたい言葉が並んでいる。
また、本書は「こんな意識を持つべき」「こんな姿勢で働くべき」といった精神論にとどまらず、あくまで“方法論”を根幹に置いている。この本を読んで一番学ぶべきは「スゴ腕営業になれる45のコツ」ということではない。おそらく最も重要なのは、自分に合った方法を見つけるまで何度でもトライアンドエラーで新しい方法を試せばいいのだ、ということだ。実際に成功した人が良い結果を得られた方法であれば、試してみる価値があるに違いない。対話を成立させるために「主語を『御社』にして話せ」、一生懸命話を聞いていることが分かるように「うなずく時には目をつむれ」……そんな小さな方法も、今自分が行っておらず、行ってみたら何か変わるかもしれないのであれば、試してみても損はないだろう。
「意識を変えるより、新しい方法を試す方が100倍早い」と大塚氏は断言する。新しい方法を試すことで手ごたえが変われば、行動や意識が変わり始める。「意識が変わらないなら、いつもと違う方法を試す、それでいいではないか」。
なるほど、それはいいではないか。
募集要項 | |
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応募期間 | 2011年3月11日(金) 〜 2011年3月31日(木) |
応募条件 | アイティメディアIDの登録ユーザー |
当選発表 | 当選された方への賞品の発送をもって、発表にかえさせていただきます |
応募上の諸注意 | ・キャンペーン期間中にアイティメディアIDの登録を削除された方は対象に含まれません ・当選者の権利は譲渡・換金・変更することはできません ・厳正な抽選の上、当選者の方へ賞品を発送いたします。なお、賞品のお届け先は日本国内に限らせていただきます。抽選と発送は2011年4月下旬の予定です ・お預かりした個人情報は、アイティメディアIDの利用規約とアイティメディア株式会社の 「プライバシーポリシー」に基づいて厳重にお取り扱いいたします ・住所・電話番号などが不明確な場合や、転居による住所変更や電話番号変更など、なんらかの理由により賞品がお届けできない場合は当選を無効とさせていただきます ・ご応募はお一人様1回限りとさせて頂きます。2回以上ご応募された方は、抽選対象外とさせていただきますのでご了承下さい |
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