クラウド導入に伴うIT統制の強化では、「情報セキュリティ管理態勢やリスク管理態勢の見直し・強化」(42%)や、「システム開発管理およびシステム運用管理の手続きの見直し・整備」(40%)、「IT投資評価や予算制度の見直し」(30%)といった対応が目立つ。クラウド導入に必要な人材では、「IT戦略やIT投資計画を策定できる人材」「情報セキュリティやコンプライアンスなどリスク管理に詳しい人材」、「機能(業務)要件や非機能要件などの要件定義やRFP作成ができる人材」が多く挙がった。
クラウド導入効果については、65%が「期待通りの効果が得られた」、4%が「期待より大きな効果が得られた」と答えた。「期待効果を検証していない」という答えも20%あった。クラウド導入後に顕在化したリスクでは、導入してからの時間が短いためか、51%の組織が「顕在化したリスクはない」と回答。実際に顕在化したリスクには、「システムのカスタマイズが困難になった」(11%)などが挙げられた。
調査は、国内の上場企業3547社と売上高500億円以上の非上場企業1143社、官公庁や大学法人などの非営利組織342の組織を対象に実施。2010年11月26日〜12月31日に郵送によるアンケートを行い、666の組織から有効回答を得た。
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