Microsoft、「Kinect for Windows SDK β」をリリース

Xbox 360向けモーションコントローラー「Kinect」をWindowsで使えるようにするソフトウェア開発キットが公開された。

» 2011年06月17日 07時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは6月16日(現地時間)、Xbox 360用コントローラー「Kinect」をWindows 7で使えるようにするソフトウェア開発キット(SDK)「Kinect for Windows SDK」のβ版をリリースしたと発表した。Microsoftの特設ページからダウンロードできる。同SDKは非商用アプリの開発利用に限られているが、商用アプリ向けSDKもリリースする計画という。

 kinect 1

 Kinect for Windows SDKには32-bit版と64-bit版があり、API、サンプルコード、ドライバ、ドキュメントで構成される。「Visual Studio 2010」でC++、C#、Visual Basicを使ってWindows 7向けのアプリを開発できる。

 MicrosoftがSDKリリースを記念して本社キャンパスで開催した「コードキャンプ(招待された開発者が24時間でアプリ開発を競うコーディングマラソン)」では、リモコンで操作できるおもちゃのヘリコプター「AR.Drone」をジェスチャーで操作するアプリなどが完成した。

 kinect 2

 Kinectは、Microsoftが2010年11月に149.99ドルで発売したXbox 360向けのモーションコントローラー。内蔵カメラとセンサーでユーザーの動きを追跡することで、ユーザーはフリーハンドでゲーム(やアプリ)を操作できる。既に1000万台以上を販売しており、同社にとってこれまでで最も急速な売れ行きを見せた消費者向け製品の1つとなっている。MicrosoftがSDKを発表する前から、学術研究者や開発者の間でKinectを追うようするハッキングプロジェクトが立ち上げられていた。

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