口コミサイトの賞味期限オルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2011年07月02日 10時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

必要なのは柔軟な対応をすること

 まずやってみる。そして、結果を見て、柔軟に修正することが必要なのではないでしょうか?

 進化を阻んでいるのは『話が違うじゃないか』という意見である気がする。ではどうするか?:永井孝尚のMM21


 谷川耕一氏「むささびの視線」が人の精神面まで加味した、想定外の災害に対するBCPのポイントで、「今回の地震で想定を越えたのは、大きな揺れそのものではなく、むしろ揺れたあとにきた電力供給の問題」だったと指摘している。これから本格的な夏を迎えるに当たり、「このあと電力はどう供給され、データセンターなどではどのような運用をすればいいのかは、まだまだ流動的な部分もある」状態だ。

 6月末に行われた東京電力の株主総会は脱原発などで紛糾していたが、結果的に“シャンシャン大会”で終わってしまった。もちろん、「災害対策はやろうと思えば際限がない。起こるか起こらないか分からないことにどこまでコストをかければいいのかの判断も難しい」のが実態。しかし不測の事態に陥ったとき、これまでと同じことをしていても前に進めない。必要なのは、柔軟な対応なのだ。

 永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の進化を阻んでいるのは『話が違うじゃないか』という意見である気がする。ではどうするか?では、「今までやってきたことを根本的に見直す状況になると、必ず『前はこう言っていたではないか。話の筋が違う』という強い意見」が出ると指摘された。いい例が、「マニフェストの呪縛」だろう。だが、永井氏の言うように、「最初からすべての要因が見える」ことはないし、「判断が完璧なこと」もない。「最初に意志決定をする段階で、『当面はこれで進めるが、結果を見て柔軟に変えていく』ことについて、コンセンサスを得ておくことが必要」となる。

ソーシャルメディアを使う前にやっておくこと

 まずはゴールとしてどうなると良いのか、どういう状況になれば嬉しいのかを議論し書き出しておくことを薦める。

 情報共有すれば必ず何か良いことが起きるというのは間違い:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦


 3.11以降、在宅勤務や休日シフトを変更する会社が増えている。そこで問題となるのが、社員同士の情報共有であり、ソーシャルメディアはそれを解決する1つの方法かもしれない。

 ただし、ソーシャルメディア使うに当たっては、事前の注意が必要だ。吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」の情報共有すれば必ず何か良いことが起きるというのは間違いで、なかなか興味深い指摘がされている。「たいがいそういった情報共有の試みは大抵にして数カ月で飽きられ、何も効果を出さずに見捨てられていく。目的のないコラボレーションは何も生まないどころか、余計な仕事を増やすだけで害だ」というのだ。

 吉川氏は、「いきなり始めたりツールに飛びつく前に、まずはゴールとしてどうなると良いのか、どういう状況になれば嬉しいのかを議論し書き出しておくこと」。「そのためにはどんな情報が必要なのか(あるいは今どんな情報が入手できなくて困っているのか)まで考える」ことを勧める。

 竹内義晴氏「竹内義晴の、しごとのみらい」のFacebookがあれば集客できるのか?でも、「『何で』発信するかということも大切ですが、『何を』発信するかが大切」と指摘。「去年の今ごろ行われていたTwitterの集客セミナーや講座。あんなにたくさんあったのに、今はFacebookに移行し、Twitterのそれはホント、見かけなくなりました。これが意味しているものは、一体何」なのか。

 大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」もソーシャルメディアが主語になってはいないか? #asacafestudyで、「ソーシャルメディアは、数年後にはなくなっている言葉かもしれない」とまで言っている。

 言葉や流行に踊らされず、「何のために」「何をするのか」をしっかり持っておきたい。そうすれば、新しいテクノロジーやツールが登場しても、上手く活用できるはずなのだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ