ECMの情報や機能をモバイル端末で利用、オープンテキストが専用ソフト

オープンテキストは、社内で管理する文書データの閲覧やワークフロー機能などをiPhoneやiPadなどで安全に利用するための「OpenText Everywhere」を提供する。

» 2011年08月01日 17時47分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 エンタープライズコンテンツ管理(ECM)を手掛けるオープンテキストは8月1日、ECMスイート「OpenText ECM Suite」の機能をスマートフォンやタブレット端末で利用するための「OpenText Everywhere」を発表した。31日から提供を開始する。

 OpenText Everywhereは、OpenText ECM Suite上に保存・管理されているドキュメントの閲覧や、ワークフローおよび業務アプリケーションの機能をiPhone、iPad、iPod touchから利用できるようにするもの。作業中の文書やデータを外出先でも確認できるパーソナル機能や、OpenText ECM Suiteで構築された社内向けSNSやマイクロブログサイトを閲覧したり、メッセージを投稿したりできる機能を備える。端末内にデータが残らない仕組みで、端末の紛失・盗難などの際に情報が漏えいする恐れは小さいという。

 同製品を利用することで、例えばiPadに購買管理システムの情報を表示しつつ、個別案件についてはアーカイブの中から電子化した発注書を全文検索から呼び出して細部を確認するといったことや、外出先でiPhoneから購買申請の内容を確認し、決済するといったことが可能になる。外出先や自宅での業務の効率化に加え、災害などの際の事業継続の手段としても役立てることができる。

 OpenText Everywhereは、ユーザーの認証やデータの表示変換などを行うサーバ用ソフトと、クライアントアプリで構成される。クライアントアプリはAppStoreで公開中だが、サーバ用ソフトは31日から提供する予定で、価格はオープン。

OpenText Everywhereのユーザーインタフェース

 同社では、年内にBlackBerryユーザー向けの日本語版を提供するほか、2012年にはAndroid端末への対応も予定している。

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