ロンドンで続いている暴動での略奪行為の計画がソーシャルサービスを通じて行われているとして、キャメロン首相がこうしたサービスの遮断を検討していると語った。
英国のデビッド・キャメロン首相は8月11日(現地時間)、6日に発生し、現在もロンドン各地で続いている暴動の計画に利用されているとして、各種のSNSの遮断を検討していると発表した。
この発言は、暴動への対応を目的に同日臨時召集された下院での声明の中で行われた。警察官の支援のために軍に協力を要請することも検討しているという。
情報の自由な流れは良い事にも使われるが、悪い事にも使われるとし、「ソーシャルメディアが暴力のために利用されるなら、われわれはそれを阻止しなければならない。従って、われわれは現在、警察および情報局、企業らと協力し、暴力の計画に悪用されているWebサイトやサービスの利用を遮断することが正しいかどうかを検討している」と語った。
具体的なサービス名には言及しなかったが、FacebookやTwitter、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerryのメッセージサービスを指しているものとみられる。
暴動では、商店などの略奪が多数発生しており、英メディアのGuardianによると、こうした暴動の計画にスマートフォンのBlackBerryのメッセージサービスが利用されているとして、ロンドン警視庁がBlackBerryのメーカーであるカナダのResearch In Motion(RIM)を捜査しているという。同庁は、Twitterのサービスも調べる考えだとBloombergは伝える。
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