東京電機大学、クラウド活用で3キャンパスのシステムを統合

東京電機大学はキャンパスのICT基盤を統合して、システムを富士通のデータセンターに移行する。

» 2011年10月20日 18時50分 公開
[ITmedia]

 東京電機大学は、東京、埼玉、千葉の3キャンパスのICT基盤を統合して、システムをデータセンターに移行する。データセンターを提供する富士通が10月20日に発表した。

 来年4月に東京神田キャンパスが千住へ移転することに伴い、神田キャンパス、埼玉鳩山キャンパス、千葉ニュータウンキャンパスの情報システムを統合し、富士通のデータセンター内でプライベートクラウドを構築する。これによって、サーバを約6割削減するほか、システムの管理運営を効率的で安定したものできるとしている。

 今回の統合に伴い、大学向け統合ID管理パッケージ「UnifIDone」を中核としたシステムを新たに構築する。来年4月から全キャンパスの教職員、学生、派遣社員やアルバイト、卒業生、取引先業者などに東京電機大学関係者ID(TDU-ID)を付番して一元管理し、学内システムに必要なID情報を配布するほか、ICカード化される学生証や教職員証といった情報もすべて統合管理する。

 図書館システムも刷新した。従来、各図書には磁気テープを貼って管理していたが、ICタグ(RFID)を貼り付けることによって貸し出しなど利用者の利便性の向上、職員の作業負担軽減を実現する。また、富士通の学術ポータル「Ufinity」を導入することで、学生・教職員だけでなく地域住民にも同ポータルからさまざまな情報を提供できるようになった。

東京電機大学の新ICT基盤 東京電機大学の新ICT基盤

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