IPA、「標的型サイバー攻撃の特別相談窓口」を開設

特定の企業や組織などを狙い続けるサイバー攻撃に関連した相談窓口を設置した。

» 2011年10月25日 13時08分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は10月25日、「標的型サイバー攻撃の特別相談窓口」を開設した。特定の企業や組織などを狙い続けるサイバー攻撃に関連した相談に、専門的な知見を持った相談員が対応するという。

 今回の取り組みは、海外や国内で特定の企業や組織を標的にして、執拗(しつよう)に攻撃を継続するという事件を多発していることを受けたもの。こうした攻撃は「APT」とも呼ばれる。攻撃者は標的にした企業や組織に関係する人物をメールなどで巧妙にだまし、その人物のコンピュータを突破口にシステムやネットワークの内部に侵入。マルウェアを使って企業情報などを盗み出すという手口が知られている。

 IPAでは、標的型攻撃メールの内容や攻撃に使用されたウイルスなどの分析結果を、パートナー間で情報共有することにより、同様の攻撃による被害を未然に防止することを目指すほか、「重大な攻撃が発生している」と判断される事案では、パートナー企業との協力で攻撃の実態調査も行うとしている。

 特別相談窓口の連絡先は、電話が「03-5978-7509」、FAXが「03-5978-7518」となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ