日本IBMはデータ連携ソフトウェアの最新版「IBM WebSphere MQ V7.1」を11月25日から出荷すると発表した。センサー・デバイスとの通信機能が強化されるという。
日本IBMは11月4日、スマートメーターやRFIDタグなどのセンサー・デバイスに対応する新機能を備えたデータ連携ソフトウェアの最新版「IBM WebSphere MQ V7.1」を25日から出荷すると発表した。
WebSphere MQ V7.1は、不安定な接続状況でもエラーに対処できるよう、信頼性の高い通信が確保できるMQTTプロトコルに対応。これによりセンサー・デバイスやアクチュエーターなどの遠隔測定装置との通信を可能にしている。センサーなどから受信したデータをWebSphere MQを介して企業システムと連携させることにより、遠隔地での事象をいち早くとらえ、処理できるという。
また、同製品は複数の情報システムに一斉にメッセージを配信する「マルチキャスト機能」の追加により、従来、企業内システムで使用されていた1対1の通信方式に加え、1対多の通信方式が可能になったという。さらに、マルチバージョン・サポート機能が追加され、現在稼働しているMQ環境を中断することなく新しいバージョンのインストールができる。同一システム上に新しいバージョンと既存のバージョンの共存を可能にしたことで、ユーザーは移行のためのテストが容易になり、移行にかかる時間が短縮されるという。
価格は139万2000円(100PVUの場合、税別)。センサー・デバイスと連携する場合は、加えて100デバイス当たり342,000円(税別)が必要となる。
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