富士通、要件定義ツール群をグループ展開

システム構築における要件定義の手法を体系化した「Tri-shaping」を2012年から富士通グループでのプロジェクトに適用する。

» 2011年12月08日 17時03分 公開
[ITmedia]

 富士通は12月8日、システム構築における要件定義の手法を体系化した「Tri-shaping」を2012年1月から同社グループのプロジェクトに適用することを発表した。関係部門の「要求」を的確に要件定義に反映され、システムの構築過程で手戻りが発生しないようにするなど要件定義の品質向上を図るとしている。

 Tri-shapingは、経営層、業務部門、システム部門などプロジェクトに関わるステークホルダーの要求を関連性など視覚的に捉えられるようにし、それぞれの整合性を保つよう要求構造を作成できる。また、各要求の仕上がりを多角的な指標で評価し、結果を登録。要求と複雑に関連するステークホルダーや前提制約条件、非機能要件などの情報の影響範囲を特定することもできるという。

 富士通では2011年4月からTri-shapingの適用を開始している。新たにTri-shapingで用いる要求構造の作成や要求成熟度の評価、要求の影響調査などを行うためのツール群をクラウドサービスとして、同社グループに提供する。

 富士通は今後3年間で約200のプロジェクトにTri-shapingを適用していくという。

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