多数のネットワーク機器を自動設定できる新技術 NECが開発

複数メーカーの多数のネットワーク機器が存在するクラウド環境において、ネットワーク機器にアクセス権設定情報を自動的に設定できるという。

» 2011年12月14日 17時40分 公開
[ITmedia]

 NECは12月14日、クラウドコンピューティング環境における新たなネットワーク技術を開発したと発表した。複数メーカーの多数のネットワーク機器に対してアクセス権設定情報を一括配付し、自動的に設定を行える世界初の技術だという。

 同社によると、一般的なクラウド環境では合計で1000ポート以上のスイッチが運用される場合が多く、どの利用者がどのサーバにアクセスできるかといったアクセスポリシーを設定することが、システム管理者にとって大きな負担となっている。

 新技術ではシステム管理者がWeb画面上でユーザーごとにアクセスを許可するサーバを選択するだけで、スイッチのセキュリティ設定情報が自動的に生成され、各機器に配布・設定される。同社ではネットワークアクセス制御ソフトを試作してこの技術の有効性を確認。1週間程度かかるネットワークアクセス制御の設定作業を数分程度に短縮できるという。

 新技術を活用すれば、手作業による設定ミスの回避や作業の効率化によるコスト削減などの効果が期待される。

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