Twitterに掲載されたリンクをユーザーがクリックすると、自分では何も操作しなくても、Anonymousが指定したWebサイトに対して攻撃を開始しててしまう仕掛けになっていたという。
香港のオンラインストレージサービスMEGAUPLOADを著作権侵害などの疑いで摘発した米司法省などのWebサイトがサイバー攻撃を受けた問題で、ハッカー集団「Anonymous」が一般ユーザーをだましてTwitterのリンクをクリックさせ、攻撃に加担させていたことが分かったという。セキュリティ企業の英Sophosがブログで伝えた。
Sophosは、特定のWebページにユーザーを誘導する多数のリンクがTwitterに掲載されているのを確認したと報告。ユーザーがJavaScriptを有効にした状態でリンクをクリックしてこのWebページを見ると、自分では何も操作しなくても、Anonymousが指定したWebサイトに対して洪水のようにトラフィックを送りつけ、サービス妨害(DDoS)攻撃に加担してしまう仕掛けになっていたという。
こうした攻撃は違法行為であり、加担すれば刑事罰を受ける可能性もあるとSophosは警告する。「そうとは知らずにリンクをクリックしただけ」という弁明が成り立つかどうかは分からないとも言い添えた。
この問題では、米国でネット関連企業が新著作権保護法案SOPA/PIPAに反対する大規の摘発が発表された。これに対してAnonymousを名乗る複数のTwitterアカウントが、司法省や全米レコード協会などのWebサイトを攻撃したとツイートしていた。
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