ジェームズ・ゴスリング氏が自身のブログで「Oracleとは意見は合わないけれど、この訴訟に関してはOracleが正しい」と語った。
“Javaの父”として知られるジェームズ・ゴスリング氏が自身のブログで4月28日(現地時間)、16日から始まった米Google対米Oracleの裁判に触れ、「GoogleはSunをすっかりドロドロにした(Google totally slimed Sun)」と語った。
ゴスリング氏は米Sun MicrosystemsでJava言語およびプラットフォームのチームを率いていたが、Oracleが米Sun Microsystemsを買収した後、Oracleを退社した。その後Google入りしたが、半年足らずでGoogleを退社している。
Oracleは、GoogleのAndroidがJavaの特許および著作権を侵害しているとしてGoogleを提訴し、損害賠償として約10億ドルを請求している。
「私はOracleとは意見が異なるが、この訴訟に関してはOracleは正しい。GoogleはSunをすっかりドロドロにした。われわれは、ジョナサン(Oracleに買収された当時のSunの社長兼CEO、ジョナサン・シュワルツ氏)でさえ、皆不安だった。ジョナサンは作り笑いをして役に立たない物を役に立つ物に変えようとしたんだ。そのせいで多くの社員がいらいらしたけれど」と書いている。
シュワルツ氏はこの裁判で26日にGoogle側の証人として、JavaのAPIがSunから取得したプロプライエタリなコードであったというOracleの主張に反論した。
裁判では30日に陪審員による審理に入った。裁判期間は8週間とみられている。
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