新Bingでは、ソーシャル検索結果をメインの検索結果と別の「Sidebar」にまとめ、FacebookやTwitter、Windows Liveのデータを反映させることでGoogle検索との差別化を図っている。
米Microsoftは5月10日(現地時間)、検索エンジン「Bing」の大幅な刷新を発表した。米国で数日をかけてアップデートする。米Googleが自社の検索サービスに反映させていない米Facebookや米TwitterのFirehoseデータを活用するソーシャル検索機能を強化することなどで、検索市場でのシェア拡大をねらう。
Microsoftが2011年1月に実施したGoogle検索とBingのブランドを隠したユーザーテストでは、Bingを支持したユーザーが34%、Googleを指示したユーザーは38%だったが、最近のテストではBingが43%、Googleが28%と逆転したという。同社はこの結果を、Bingの機能改善の結果だと主張する。
新しいBingの検索結果ページは3つのカラムで構成される。左のカラムは純粋に検索アルゴリズムによる検索結果を表示する。Googleのように検索結果にソーシャル情報(Googleの場合はGoogle+への投稿)を混在させるのではなく、アルゴリズムによる検索結果を独立させる。
中央のカラムは「Snapshot」と名付けられ、検索結果に関連する地図やイベント情報などが表示される。例えば「サンフランシスコ ホテル」と検索するとSnapshotにはホテルの位置を示すBing Mapやホテルの住所や電話番号などが表示される。
右のカラムはソーシャル機能をまとめた「Sidebar」。ユーザーが必要だと考えたときだけソーシャルな検索結果を参照できるよう、メインの検索結果カラムと分離させたという。Sidebarでは検索結果について情報を提供できそうなユーザーのFacebookとWindows Liveの友達が表示され、Bing上から直接Facebookの友達にメッセージを送れる入力枠がある。Sidebarでは、Facebookの友達だけでなく、Twitter、foursquare、Quora、LinkedIn、Google+、Bloggerなどに投稿された検索結果に関連する情報も表示される。
SidebarでFacebookとWindows Liveのデータを利用するには、Bingと関連付けられたそれぞれのアカウントでログインしておく必要がある。
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