Facebook、データポリシー改定と事前ライブ説明会を発表

Facebookが欧州当局のフィードバックを受けて実施するデータポリシー改定案を公開し、事前にライブストリーミングでユーザーからの質問を受け付ける。

» 2012年05月12日 08時15分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは5月11日(現地時間)、同社の「データの使用に関するポリシー」の改定を発表した。従来よりさらに分かりやすく、透明性を高めたものにするという。

 Facebookは、現行ポリシーと改定案の差分が分かるPDF(英語のみ)と改定部分を説明した文書(日本語版はこちら)を公開し、質問がある場合は日本時間の5月19日午後9時までにFacebookノートへのコメントとして投稿するようユーザーに呼び掛けている。

 また、太平洋時間の14日正午(日本時間の15日午前1時)からこの改定に関する質問をライブストリーミングで受け付ける。

 今回の改定はデータの使用方法に関する実質的な変更ではなく、透明性を強化するための詳しい説明や実施例の追加が中心となっている。Facebookやサードパーティーアプリが広告やサービス向上のためにどのようにユーザーデータを扱っているかや、「cookie」についての技術的な説明などが追加される。また、タイムラインが前回のポリシー改訂後に加わったので、タイムライン関連のデータポリシーも追加される。

 同社はまた、サービスに関するすべての規約とポリシー(9つある)をまとめた「Facebook Terms and Policies」ハブを開設した。

 facebook Facebook Terms and Policiesハブ

 同社は昨年12月、アイルランドのプライバシー保護当局の監査報告を受け、ポリシーを改定した。同社のエリン・イーガンCPO(最高プライバシー責任者)は発表文で、今回の改定は、当局とユーザーからの好意的なフィードバックに基づいて、透明性をさらに高めることが目的としている。イーガン氏は、Facebookがプライバシー設定をめぐる訴訟で米連邦取引委員会(FTC)と和解した際、プライバシー関連の取り組み強化の目的で新設されたCPO職に就いている。

 Facebookは5月中(18日とみられている)に株式を公開する。

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