Facebook、Instagram競合のiPhoneアプリ「Camera」リリース

Instagramの買収完了を待つFacebookが、オリジナルの写真共有アプリ「Facebook Camera」を米国で公開した。複数写真の一括投稿など、Instagramより便利な機能もある。

» 2012年05月25日 07時24分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは5月24日(現地時間)、iOS端末で写真を撮影・編集・Facebookに投稿・閲覧するための、Instagramのようなモバイルアプリ「Facebook Camera」を米国で公開した。

 同社は4月、米Instagramを10億ドルで買収すると発表しており、取引は6月末に完了する見込みだ。Instagramは買収後も独立したサービスとして運営を続けることになっている。

 Facebook Cameraは、Facebookアプリとは独立した単体の写真アプリ。Facebookアプリにも写真投稿機能はあるが、独立したアプリなので、より速く操作できるという。Facebookの単体アプリとしては、昨年8月にグループSMSアプリの「Messenger」が公開されている。

 Facebook Cameraでは、iPhoneやiPadで撮影した写真や既にカメラロールにある写真にフィルターやトリミングなどの編集を加え、タグやキャプションを付けてFacebookにアップロードできる。Instagramと異なり、複数の写真を選択して一括でアップロードできるのが大きな特徴だ。利用するには位置情報を有効にしておく必要があり、投稿した写真には自動的に位置情報が付く。

 camera 1 左から、写真の一括アップロード、編集画面、キャプション追加

 Facebook Cameraの閲覧機能では、Facebookのニュースフィード上の写真を閲覧できる。友達の写真を1つのフィードとしてスクロールで閲覧でき、写真をタップすることでタグやコメントを付けられる。写真を横にスワイプすれば、その写真のアルバム全体を見ることも可能だ。友達がInstagramなどのサードパーティー製のアプリでアップロードした写真も、このフィードで閲覧できる。

 camera 2 友達の写真の閲覧画面(左)、写真を選択すると左下にいいねやコメントを入力できるアイコンが表示される

 米TechCrunchによると、Facebook Cameraは米国以外でも数週間かけて公開される見込みという。

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