Ciscoは、独自端末の提供を終了し、iPadやAndroid端末など、さまざまなプラットフォームに対応するコラボレーションソフトウェアの提供に注力する。
米Cisco Systemsは5月24日(現地時間)、2010年から企業向けに提供しているAndroidタブレット「Cius」の販売を、ほぼ終了すると発表した。企業における個人所有デバイスの活用(Bring Your Own Device:BYOD)の普及を鑑み、今後はモバイル端末向けコラボレーションツールの提供に注力するという。
同社の仮想化およびBYODに関する調査によると、調査対象企業の95%が何らかの形でBYODを認めており、36%がBYODで持ち込まれる個人端末をフルサポートしていることが明らかになった。
Ciscoは今後、企業向けIM(インスタントメッセージング)のJabberやWeb会議サービスのWebExなどのコラボレーション支援製品を、さまざまなプラットフォームに向けて提供していく。同社はBYODを支援するネットワークアクセス管理用アプライアンスも発表している。
Ciscoは2010年6月、クラウドサービスを仮想デスクトップで利用できるコラボレーション集約タブレットとしてCiusを立ち上げた。日本でも昨年11月から販売されている。
同社は、特定のニーズのある顧客に対しての限定的なCiusの提供は継続するとしている。
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