自信過剰な人はセキュリティ被害に遭いやすい、IPAが傾向分析

どのような人物がウイルス感染やフィッシング詐欺などの被害に遭いやすいのか――コンピュータ利用者へのアンケート調査をもとにIPAが分析を行った。

» 2012年09月13日 16時10分 公開
[ITmedia]

 自信過剰な人はウイルス感染やフィッシング詐欺などの被害に遭いやすい――情報処理推進機構(IPA)は9月13日、情報セキュリティ被害に遭いやすいコンピュータ利用者の属性について分析した結果を発表した。

 この取り組みは、実際にセキュリティ被害に遭う利用者の傾向を明らかにすることで、有効な情報セキュリティ対策の実現に役立てるのが狙い。分析は、IPAが2010年に実施した「情報セキュリティの脅威に対する意識調査」での約5000人のデータを用いて行い、コンピュータの利用傾向やセキュリティ対策への意識、被害経験などと、回答者の年齢などとの関係を調べた。

 その結果によると、「意識的なセキュリティ対策」と「情報収集・処理能力」が、セキュリティ被害に遭う確率を下げる要因であると判明した。一方で自信過剰になると、フィッシングや不正利用といった被害に遭う確率を高まることが分かったという。このほか、ネットオークションやSNS、オンラインゲーム、ファイル交換ソフトの利用者も被害に遭いやすい傾向にあることが明らかになった。

 IPAでは「意識的なセキュリティ対策の浸透や、情報処理・収集能力の向上につながる取り組みを進めることで、被害低減に向けた対策を実施してほしい」としている。

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