Amazonが、Kindle FireおよびKindle Fire HD向けアプリ開発者向けに、Google Maps APIに代わる独自APIの提供を開始した。
米Amazon.comは9月17日(現地時間)、同社のタブレット「Kindle Fire」シリーズのアプリ開発者向けに、独自の地図アプリAPI「Amazon Maps API」のβ版をリリースしたと発表した。
Kindle Fireアプリでは従来、アプリ内の地図や位置情報機能にGoogle Maps APIを使っていたが、Amazon Maps APIは従来のアプリの機能をGoogle Maps APIから移行させる機能も備える。
AmazonはKindle FireおよびKindle HDのOSにAndroidを採用しているが、「Open Handset Alliance(OHA)」には加入しておらず、Google Playとは別のKindle Fire専用アプリストア「Amazon Store」を設置している。
Googleは当初無料で提供していたGoogle Maps APIを、2012年初頭から有料に切り替えた。これを受け、米foursquareやWikimedia Foundationが非営利のオンライン地図プロジェクトOpenStreetMap(OSM)に移行した他、米Appleは次期モバイルOS「iOS 6」から独自の地図サービスを採用するなど、“Google Maps API離れ”が続いている。
米メディアのThe Next Webによると、AmazonはMaps APIリリースに当たり、フィンランドのNokiaの地域サービスプラットフォーム「Nokia Location Platform」のライセンスを取得したという。
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