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Amazon、7インチと8.9インチのタブレット「Kindle Fire HD」他、新製品群を発表

» 2012年09月07日 07時17分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comは9月6日(現地時間)、サンタモニカで開催した記者発表イベントで、ベストセラータブレット「Kindle Fire」の上位機種になる新シリーズ「Kindle Fire HD」と新電子書籍リーダーを発表した。

 うわさされているオリジナルスマートフォンは発表されなかった。

 今回の発表で、Amazonのタブレット製品は、アップグレード・値下げされた「Kindle Fire」、7インチの「Kindle Fire HD」、8.9インチの「Kindle Fire HD 8.9"」、8.9インチで携帯回線のLTEをサポートする「Kindle Fire HD 8.9" 4G LTE Wireless」の4モデルになった。いずれもOSは米GoogleのAndroid 4.0(コードネーム:Ice Cream Sandwich)。

 kindle 1 Kindleシリーズのラインアップ

7インチのハイエンドタブレット「Kindle Fire HD」

 Kindle Fire HDは、名称にHD(高精細)とあるように、従来のKindle Fire(解像度:1024×600)より解像度が高い(1280×800)。この他のKindle Fireにない機能としては、ビデオ会議が可能なフロントカメラ、Dolbyのサラウンドスピーカー、HDMI端子を備え、Bluetoothをサポートするといったところだ。

 プロセッサは1.2GHzのデュアルコアOMAP 4460で、ストレージは16Gバイトと32Gバイトの2モデル、RAMは1Gバイト。ネットワークはWi-FiとBluetoothにのみ対応。2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯域を利用してネットワークを高速化するMIMO通信をサポートしており、米Appleの第3世代iPadと比較してダウンロードやストリーミングが40%速いという。バッテリー持続時間は11時間としている。サイズは19.3×13.7×1.0センチで重さは394グラム。重さはKindle Fireより19グラム軽い。

 価格は16Gバイトモデルが199ドル、32Gバイトモデルが249ドルで、発売は9月14日だ。

大画面の「Kindle Fire HD 8.9"」

 8.9インチディスプレイの解像度は1920×1200ピクセル。プロセッサは1.5GHzのデュアルコアOMAP 4470で、ストレージやカメラ、ネットワークなどは7インチモデルと同じ。バッテリー持続時間は不明。サイズは24.0×16.5×0.9センチで重さは567グラム。

 価格は16Gバイトモデルが299ドル、32Gバイトモデルが369ドル。発売は11月20日。

初のLTEサポートタブレット「Kindle Fire HD 8.9" 4G LTE Wireless」

 Kindle Fire HD 8.9"とほぼ同じスペックで、サイズと重さも変わらない。ストレージが32Gバイトと64Gバイトの2モデルで、価格は32Gバイトが499ドル、64Gバイトが599ドルになる。

Kindle Fireはアップグレードされて159ドルに値下げ

 売り切れとされていたKindle Fireは機能強化され、199ドルから159ドルに値下げされた。今後も8Gバイトモデルのみが提供される。

 プロセッサは1.2GHzのデュアルコアOMAP 4430、メモリは従来の2倍の1Gバイト。バッテリー持続時間が従来の7.5時間から8.5時間になった。発売は9月14日。

 電子書籍リーダーのラインアップも新しくなった。従来のE Ink採用の「Kindle」と「Kindle Keyboard 3G」に、「Paperwhite」という新開発の技術を採用した「Kindle Paperwhite」が加わった。

 kindle 2 電子書籍リーダーのラインアップにPaperwhiteシリーズが加わった

 解像度が212ppiとKindleより高く、フロントライト搭載で暗い室内などでも読みやすいという。

 価格は3G搭載モデルが179ドル、Wi-Fiモデルが119ドルで、発売は10月1日。

 従来型のKindleもフォントの追加などのアップグレードがあり、価格が79ドルから69ドルに値下げされた。9月14日に発売される。

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