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30万円を切る“RED”? 「Nikon ZR」はガチのシネマカメラだけど静止画撮影も優秀だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/7 ページ)

» 2026年02月14日 08時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 ニコンのZシリーズにシネマカメラ「Nikon ZR」が加わった。2024年にデジタルシネマカメラを開発しているREDを買収したニコンはその技術を用い、自社のミラーレス一眼「Zシリーズ」に本格的なシネマカメラを投入したのだ。

シネマカメラ(Z シネマ)の「Nikon ZR」。直販価格は29万9200円

 REDはガチな業務用シネマカメラであり、ZRもREDの製品ほどではないにしろ、本格的なシネマカメラにつながる1台なわけで、今までこのレビューで取り上げなかったのは、業務用のシネマカメラについてはとんと素人で守備範囲外だったからである。

 だがしかし、ZRを使った人に話を聞くと「ミラーレス一眼としても優秀」「モニターが大きいのがいい」という声が上がっており、実際に静止画メインでZRを購入したという人も数人出会えた。

 そういう視点で捉えても面白いかもしれないと思ったのだ。

 使ってみた結論としては、撮影後に編集して仕上げるための高品質な素材を撮るシネマカメラではあるけれども、本格的な映像撮影に軸足を置いたミラーレス一眼と思ってもいいんじゃなかろうかということだ。なかなかイケるのである。そして性能を考えると価格的にもかなりいい感じなのだ。

 なので、ここではシネマカメラ視点ではなく、従来のZシリーズを知るものの目で試してみたい。

まずはZシリーズの一つとしてZRをチェック

凹凸が少ない矩形なデザインの「Nikon ZR」。もちろんファインダーはなく、背面モニターで撮る。レンズはキットにもなっている「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」

 イメージセンサーは約2450万画素の35mmフルサイズセンサーで、読み出しが高速でローリングシャッター歪みも少ない部分積層型。Z6IIIと(細かなマイナーチェンジはあるかもしれないが)基本的に同じものといっていい。

正面から。センサーは部分積層型でボディ内手ブレ補正搭載。右下にRECボタンがあるのが動画機ならでは

 メカシャッターレスなので高速にカメラをパンしたり高速に動く被写体を横から撮ったときに歪みはいくらか出るけれども、通常の撮影なら気にならないレベルだ。

 またボディ内手ブレ補正も搭載。

 Zマウントなので当然従来のZマウントのレンズを使うことができる。レンズキットとして採用されているのはZ 24-70mm f/4.0だ。

 上面からみると、シネマ仕様なのがよく分かる。

 Zシリーズ、というかニコンのデジタル一眼ではシャッターボタン回りに電源レバーが置かれるのが通例だが、ZRではそこにズームレバーがあり、電動ズーム(PZレンズ)時はズーミングに、それ以外では拡大表示に使われる。

上面から。グリップ部出っ張りもモードダイヤルもなく、電源スイッチは左肩に。1〜3のボタンはカスタマイズして使いたい

 電源は左肩のボタンで、その上にあるのは動画撮影時に光るタリーランプ。シューの左右にマイク。撮影モードダイヤルはなく、カスタマイズ可能な1〜3のボタンがある。ボタン1が露出補正、2が撮影モード、3がディスプレイに割り当てられている。

1〜3のボタンは必要に応じてカスタマイズしたい。シャッターは一つで静止画と動画派モードを切り替えて使う

 そして背面。

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