野村総研は、東京・多摩地区に「東京第1データセンター」をオープンさせる。柔軟なレイアウトに対応する「ダブルデッキシステム」を採用した。
野村総合研究所は、国内5カ所目となる「東京第1データセンター」を東京・多摩地区で11月21日に開設すると発表した。同社のアウトソーシングサービスやクラウドサービスなどの中核拠点になるという。
東京第1データセンターでは将来の技術変化に応じて柔軟性の高いフロアレイアウトを構築できる「ダブルデッキシステム」を採用したという。ダブルデッキシステムは、高さ約8メートルのフロアを上下2層に分割し、上層部に「コンピュータエリア」、下層部に空調機器などを収容する「メンテナンスエリア」を持つ。
また、建物全体を免震構造として地震時の水平方向の揺れを3分の1程度に低減させるほか、ダブルデッキシステムでは下層部の鉄骨の間に「縦揺れ制振ダンパー」を設置して、コンピュータエリアにおける垂直方向の揺れを20〜40%程度低減できるようにしたという。
ダブルデッキシステムの採用効果としては、このほかにも通常時で平均7.5キロワット、最大で30キロワットの高密度ラックを適切に冷却できる空調方式を実現したとしている。金融情報センター(FISC)の安全対策基準に準拠したSOC保証報告を国内で初めて提供する。
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