「IT」が生み出す新たな価値で社会に貢献を――企業トップの年頭所感2013年始動(1/3 ページ)

市場の先行きの不透明さが増したといわれながらも、堅調さもみられた2012年の国内IT業界。2013年のスタートにIT各社のトップが掲げるメッセージには、「社会に貢献する」という原点回帰への想いが目立っている。

» 2013年01月07日 15時56分 公開
[ITmedia]

NEC 遠藤信博代表取締役執行役員社長

 現在の社会は、人口増に伴う資源・エネルギー問題や食糧問題、環境問題などさまざまな課題に直面している。昨年からの経営方針「CS No.1」「Global First」「One NEC」の軸は変わらない。特にCS No.1に対する意識を高め、NECが創業時から掲げているお客さまへの「Better Products, Better Services」による貢献を通じて、全てのお客さまに対してNECのイノベーション力で新たな価値を提供していく。

富士通 山本正已代表取締役社長

 ICTの業界で起こっている地殻変動を現実として受け止め、変化に対応できるビジネスモデルを着実に築いていかなくてはならない。幸いにして、ビジネスや社会におけるICTの役割は、より大きく、一層重要なものとなっている。この大きな変化をチャンスとして生かすことができれば、非常に大きな可能性がある。2013年は富士通のDNAである「挑戦」を徹底的に進める年。未来を切り拓くために、力をあわせて、チャレンジしていこう。

日立製作所 中西宏明執行役社長

 社会のあり方が「集中」から「分散」へ、「所有」から「共有」へ、「消費」から「循環」へ転換していく中、日立の社会イノベーション事業は、単にモノを作って納めるだけでなく、自らがインフラアセットを持って、付加価値、サービスを提供していくというやり方へと発展していく。世界の人々をInspireしていくための努力を継続し、世界中のお客様、社会にご評価いただく日立ブランドを確立していく。

日本IBM マーティン・イェッター代表取締役社長

 増え続ける大量のデジタルデータからの洞察、迅速な意思決定を可能にするシステムや技術が求められている。テクノロジーは、すばらしい可能性を秘めている。新年を迎え、IBMの研究開発が今後さらにどのような実を結ぶか、とても楽しみだ。当社の先端技術とソリューション、そしてグローバルに統合された企業へと変革を遂げてきた自らの経験をもとに、あらゆる規模、地域のお客様の国内外市場における成長と競争力強化を支援していく。

日本オラクル 遠藤隆雄代表執行役社長最高経営責任者

 私たちは、新たに“日本”を再生し、20年後、30年後を見据えた国のカタチ作りに取り組むタイミングを迎えている。“すべての国民が努力をすれば、健康で、安心して豊かな生活を送る機会を得られる国にしていく”ことは、日本の将来ビジョンの一つであると考える。2013年は、古くなった仕組みに終止符を打って全く新しいものを創りあげる、日本を再生する、「Regeneration」の年としたい。

日本マイクロソフト 樋口泰行代表執行役社長

 世界的に政治・経済情勢が不透明な中で、当社にとって2012年は多くの新製品にも恵まれ、躍進した1年となった。2013年度を「New Era」新時代への変革の1年と位置づけ、さまざまな改革を全社挙げて推進している。2013年はさらにPC/デバイス市場の活性化、企業における「ワークスタイル変革」の推進、若者への支援など、引き続き日本に根付き、日本社会により信頼される企業を目指し、また、日本の復興と発展の一助となるべく社員一同なお一層努力していく。

日本HP 小出伸一代表取締役社長執行役員

 今年創立50周年を迎える。HPの原点はイノベーション。2013年はHPならではの最先端のテクノロジーを搭載した革新的な新製品と、製品を基軸に、お客様にとってより価値あるサービス、ソリューションを提案していく。HPが最も優位性を発揮できるインフラやテクノロジーをコアとし、さらにソフトウェアで価値を加え、サービス、ソリューションで世の中のメガトレンドやお客様課題にしっかりと対応していきたいと考えている。

デル 郡信一郎代表取締役社長

 今年、米Dellの日本法人として営業開始から20周年を迎える。今年「デルは様々なITにおける課題や機会を直線的に解決できるパートナーになる」ことをミッションに掲げ、エンドツーエンドソリューション・プロバイダーを目指した取り組みに尽力していく。ビッグデータ時代に向けた新たなストレージ技術やプライベート/パブリッククラウドの構築からサービス提供、ネットワークセキュリティの脅威からお客様を守るセキュリティポータルの提供などに注力する。

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