Googleの年次開発者会議「Google I/O」を明日に控え、ラリー・ペイジCEOが自分の声のかすれについて説明した。長く話すことは「自分にとっても、恐らく聴衆にとっても退屈だろう」としている。
米Googleのラリー・ペイジCEO(40)は5月14日(現地時間)、声が出なくなる症状について自身のGoogle+で説明した。同氏は昨年6月から数カ月間、声が出なくなったとして業績発表の電話会見やカンファレンスなどの公の場に姿を見せなかった。10月から復帰しているが、直近の業績発表の電話会見でも、ややかすれた声になっていた。
最初に声がかすれたのは、14年前にひどい風邪をひいた後のことで、医者の診断は左声帯のまひということだった。精密検査をしたものの、風邪のウイルスによるというくらいではっきりした原因は分からなかったという。
さらに昨年の夏にまた風邪をひいた後に声がかれ、診察を受けたがやはり原因は不明だった。同氏は2003年に軽度の慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されているが、声帯まひとの関連性は不明だともペイジ氏は書いている。
同氏は、自分の症状を調べる中で、自分の症状はまれではあるものの、発声障害を抱える患者が多いことを知り、発声障害について研究するVoice Health Instituteの研究のためのファンドを立ち上げたという。
現在は日常生活や仕事では支障のないレベルで声が出るが、以前より大きな声は出ず、長く話すことは「自分にとっても、恐らく聴衆にとっても退屈」だろうという。同氏は特に触れていないが、明日から開催される年次開発者会議「Google I/O 2013」では、少なくとも長いスピーチはしないつもりなのかもしれない。
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