英BBCや米APに続き、英経済紙Financial TimesもTwitterアカウントが乗っ取られ、不正な投稿を掲載される被害に遭った。
英経済紙Financial Times(FT)は5月17日、同社のTwitterアカウントが乗っ取られ、不正な投稿が掲載されたことを明らかにした。英BBCや米Associated Press(AP)など大手メディアのアカウントを相次いで乗っ取っている「Syrian Electronic Army」(SEA=シリア電子軍)の犯行とみられる。
FTのTwitterアカウント「@FTworldnews」には17日、「われわれはハッキングされ、FTのものではないツイートが掲載された可能性がある。現在修正に当たっている」というお詫びのツイートが掲載された。
英セキュリティ企業Sophosのブログによれば、FTのソーシャルメディアアカウントのユーザー名とパスワードが盗まれたとみられ、FTのブログやTwitterに不正な投稿が掲載された。一連の投稿はSEAの名で掲載され、中にはFTのスタッフが使っていた安易なパスワードを暴露する内容のツイートもあったとう。
Sophosでは、企業アカウントの相次ぐ乗っ取りを防ぐためにもTwitterは二要素認証を導入すべきだと指摘。企業側も、従業員が不審なメールを見抜き、メールなどのリンクを安易にクリックしたりしないよう、啓発に努めるべきだと促している。
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