ウイルスバスターの企業版では2017年1月30日まで、個人版では2015年12月31日までサポートするが、同社は「最新OSへ速やかに移行してほしい」としている。
トレンドマイクロは5月23日、2014年4月9日にMicrosoftのサポートが終了するWindows XPでのウイルスバスター製品の利用について、企業向けでは2017年1月30日まで、個人向けでは2015年12月31日まで同製品の定義ファイルの提供やサポートを継続する方針を発表した。
サポートを継続するのは、企業向けが「ウイルスバスター コーポレートエディション」「同ビジネスセキュリティ」「同ビジネスセキュリティサービス」「Trend Micro Portable Security」「Trend Micro 脆弱性対策オプション」「Trend Micro Safe Lock」、個人向けが「ウイルスバスター クラウド」の計6製品。
なお、ユーザーがサポートを受けるには、製品をインストールしているコンピュータに最新のサービスパック(SP3)と修正パッチを適用していることが条件になる。また、XP固有の脆弱性といった問題が原因となるトラブルではサポートを提供できない場合がある。
IT調査会社などによれば、国内で稼働するコンピュータの3割前後がXPで稼働しているとみられる。Microsoftによるサポートが終了すると、脆弱性を解決する修正パッチなどが配信されなくなり、ユーザーは脆弱性を悪用するサイバー攻撃などのリスクにさらされることとなる。
トレンドマイクロは、今回の方針があくまで期限内にXPからWindows 7や8などの新しいOSへ移行できないユーザーのための施策と位置付けており、「最新OSへ速やかに移行することが望ましい」(同社)としている。今後の移行状況などによっては、上述のサポート期限をさらに延長する可能性もあるという。
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