ネットアップ、ストレージOSの最新版「clustered Data ONTAP 8.2」を提供

clustered Data ONTAP 8.2は、従来バージョンと比べて可用性や拡張性を高めたほか、バックアップ機能なども強化している。

» 2013年07月11日 17時12分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 米Netappのジョン・フレデリクセン氏

 ネットアップは7月11日、ストレージOSの最新版「clustered Data ONTAP 8.2」を国内提供すると発表した。従来バージョンと比べて可用性や拡張性を高めたほか、バックアップ機能なども強化。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)や富士通をはじめとする販売パートナー経由で拡販していく。

 新バージョンは、99.999%以上の可用性を実現。計画されたダウンタイムや負荷分散の実行中も、ストレージ内のデータにアクセスできるようにしたという。「アプリケーションを停止させることなく、常にストレージ機器の交換や拡張を行える」と米Netappのジョン・フレデリクセン氏(Data ONTAP 製品管理グループ 戦略・プロダクトマネジメント担当上級副社長)は説明する。

 容量やパフォーマンスの拡張性も向上させた。新バージョンは、ストレージ容量を最大69ぺタバイトまで、コントローラノードを最大24まで、論理ユニット番号(Logical Unit Number)を最大4万9000まで、NASボリュームを最大1万2000まで拡張できる。

 バックアップ機能も強化したという。同社のリモートバックアップ用ソフト「SnapVault」のD2D(Disk to Disk)バックアップ機能を利用すれば、ストレージ内データに圧縮や重複排除を適用した状態でバックアップを行える。これにより、バックアップ実行時のネットワークトラフィックを削減できるほか、バックアップ/リストアにかかる時間も削減できるという。

 clustered Data ONTAP 8.2は、CTC、兼松エレクトロニクス、ネットワールド、富士通、丸紅情報システムズ経由で提供される。ネットアップは新バージョンの提供を通じ、2013年度中に国内企業が利用するストレージ600台へのData ONTAPの導入を目指す。

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