Tumblr、アダルトコンテンツの扱いについてあらためて説明

デビッド・カープCEOは、セーフモードを無効にしてもアダルトコンテンツが検索結果に表示されなくなったのはバグだったとして、その修正と混乱の元になった機能の削除について説明した。

» 2013年07月22日 12時52分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Tumblrのデビッド・カープCEOは7月19日(現地時間)、一部ユーザーの間で物議を醸しているアダルトコンテンツの扱いについて、誤解があるとして公式ブログであらためて説明した。

 同社は設定やポリシーの変更を逐一発表しない場合があり、いつのころからか新規ユーザーの閲覧設定がデフォルトでセーフモードになっていたり、「アダルト」に指定されたブログが(セーフモードを無効にしていても)検索結果に表示されなくなったりしていた。

 カープCEOによると、「セーフモード」が追加されたのは昨年のことで、それ以後の新規ユーザーはデフォルトでセーフモードになっている。セーフモードでは、NSFW(職場閲覧不適切)あるいはアダルトフラグが付いた問題のあるコンテンツを含むブログを表示しない。セーフモードを無効にしてもそうしたコンテンツが検索結果に表示されなかったのはバグで、そのバグは修正したという。

 モバイルアプリで例えば#gayなどのタグが特定のプラットフォーム(明示していないがiOSのこと)でブロックされるのは、これらのタグでアダルトコンテンツが表示されてしまう可能性があるため(Appleはアプリでのアダルトコンテンツの扱いを認めていない)だと説明し、そうしたコンテンツを表示したい場合はモバイルWebブラウザでの閲覧を勧めた。

 ブログ設定にあった「NSFW → Adult」オプションが混乱を招いていたため、削除した。この設定のブログは、Tumblr内だけでなく、Googleなどの外部の検索エンジンの検索結果にも表示されなかったという。これは、Tumblrで商用ポルノスパムを投稿する悪質なユーザー対策として今年に入って実施したごく少数のブログ排除の際、“何らかの理由で”発生した問題だったと説明している。

 新しくなったAdult Contentsのヘルプページには、Tumblrではアダルトコンテンツを許可しているが、そうしたコンテンツを見たくないユーザーのためにサービス提供側として慎重になる必要があるという説明があり、アダルトコンテンツを含むブログはブログユーザーが自らフラグを設定する他に、Tumblrがフラグを設定することがあると書かれている。

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