外国為替情報の配信基盤に「Oracle Coherence」を採用 三菱東京UFJ銀行

三菱東京UFJ銀行は、マーケット情報の配信基盤を刷新した。

» 2013年08月21日 17時21分 公開
[ITmedia]

 三菱東京UFJ銀行は、自行内に提供する外国為替レートなどのマーケット情報の配信基盤にインメモリ・データグリッド製品「Oracle Coherence」を採用した。日本オラクルが8月21日に発表した。

 三菱東京UFJ銀行では、為替インターバンクシステムの保守終了が近づいたことをきっかけに、取引機能を支えるマスター情報や外国為替レート情報などの共通情報を一元的に管理する共通基盤の再構築を2010年度から検討してきた。情報量および変更頻度の増加、計算処理パターンの多様化などに対して規模拡張性の高いアーキテクチャを重視。その中核のとなるインメモリ基盤としてOracle Coherenceを採用した。2012年8月より稼働開始している。

 採用理由について、(1)共有メモリ領域によって、変動性の高い情報を効率的かつ安定的に処理可能、(2)単一障害点がなく、高い可用性と信頼性を実現、(3)将来の情報量の増加に備え、容易に対応可能な規模拡張性、(4)国内外で十分な実績とサポート体制、を挙げている。

 導入の結果、毎秒約200件のレート更新が行われる外国為替情報を安定的に受信・加工処理し、外国為替取引業務に対する鮮度の高い情報配信を可能にしているという。

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