日本IBM、ビデオ会議機能などを拡張した「IBM Sametime」の最新版発表

インスタントメッセージや音声/ビデオ会議、音声通話の3つの要素を統合した、リアルタイム・コミュニケーションを包括的に実現するソフトウェア製品「IBM Sametime Complete V9.0」を発表した。

» 2013年09月17日 17時51分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは9月17日、リアルタイムのコミュニケーションを実現するユニファイド・コミュニケーション&コラボレーション・ソフトウェア製品の最新版「IBM Sametime Complete V9.0」を発表した。より多くの人数で活用できるビデオ会議機能の拡張など、モバイル、ソーシャル時代に求められる迅速なビジネスの判断に必要なリアルタイム・コミュニケーションをより効率化するための機能を強化した。

 「IBM Sametime」ファミリーは、必要なメンバーを迅速に探し出して、連絡を取ったり、必要な情報とコミュニケーションを効率的に進めたりするための手段を包括的に提供するソフトウェア製品。専用クライアントや汎用的なWebブラウザからコミュニケーションが可能なメンバーを一目で分かる在席確認機能を中心に、インスタントメッセージ(チャット)、音声通話、ビデオ通話、オンライン会議などの機能を提供する。

 最新版ではビデオ会議の機能を拡張した。画像圧縮技術の国際標準H.264/SVC(Scalable Video Coding)に対応し、ビデオ画像の安定化や、複数人数の画面分割型の会議の開催を可能にしている。また、ソフトウェアMCU(多地点接続装置)を追加し、より多くのビデオ会議を同時に開催することができるようになった。専用クライアントに加え、Webブラウザ経由でも複数分割画面でのビデオ会議が利用できるようになり、業務用端末がなくても、IDとパスワードがあれば、どこからでもビデオ会議に参加できる。

 また、追加ライセンス購入が必要だったIP電話機能について、最新版から社内の内線でのIP電話の利用が可能になる。さらに、社外メンバーを一時的にユーザーとして扱えるライセンス体系を採用し、社外の取引先や企業をまたがるプロジェクトチームなどと、コミュニケーションや会議などを実施することができるという。

 同社は併せて各機能に特化した「IBM Sametime」ファミリーの最新版も発表。インスタントメッセージ、ファイル共有機能の「IBM Sametime Communicate V9.0」、音声/ビデオ会議機能の「IBM Sametime Conference V9.0」、オンライン電話機能の「IBM Sametime Unified Telephony V9.0」の各製品をラインアップする。

 IBM Sametime Complete V9.0のライセンス利用料金は1ユーザーあたり1万6700円(税込)から。9月20日より出荷を開始する。

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