半導体チップや電子機器の解析を手掛けるChipworksが「iPhone 5s」を発売当日に解析し、TSMC製になるとうわさされていた新プロセッサ「A7」が「A6」同様Samsung製であることを確認した。
米Appleが9月20日に発売した新端末「iPhone 5s」に搭載されている新プロセッサ「A7」は韓国Samsung Electronics製──。半導体チップや電子機器の解析を手掛けるカナダChipworksが発売当日に5sを入手し、分解・解析した結果としてこう報告した。
同社によると、A7はSamsungの28ナノメートルHKMG(High-K Metal Gate:高誘電率膜・金属ゲート)プロセスで製造されているという。iPhone 5の「A6」はSamsungの32ナノメートルHKMGプロセス製だった。
A7については、Appleがスマートフォン市場で競合するSamsungを切り、台湾TSMCに製造を委託するとうわさされていた。
この他、ユーザーの動きを追跡するコプロセッサ「M7」はオランダNXP Semiconductors製(M7上の3軸加速度計は独Bosch Sensortec製、3軸ジャイロスコープはスイスSTMicroelectronics製、電子コンパスは旭化成製)、iSightカメラのモジュールはソニー製、タッチスクリーンコントローラーは米Broadcom製、LTEモデムは米Qualcomm製であることなどが分かった。
なお、米iFixitも同日、iPhone 5sの解剖リポートを公開した。
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