千葉銀行は職員が活用するタブレット端末用の住宅ローン推進支援ツールを導入した。
千葉銀行は、職員が活用するタブレット端末用の住宅ローン推進支援ツールを導入し、9月10日に本格運用を開始した。同システムを構築した富士通が9月27日、発表した。
同行が導入した住宅ローン推進支援ツールは、住宅ローンの新規借り入れや繰り上げ返済、借り換えなどの各種シミュレーションのほか、顧客に説明する最新の商品情報・金利情報表示機能などを搭載しており、ライフプランに合わせた返済方法のアドバイスや、ほかの金融機関の金利で借り入れた場合との総返済額の比較などができる。
同システムは、通信環境が整備されていない場所でも使用できるため、イベント会場、住宅展示場などで店舗窓口と同様の住宅ローン相談対応が可能となる。また、最新の住宅ローン説明コンテンツとシミュレーション機能を活用して、営業担当者は顧客の要望に応じたタイムリーな住宅ローンの説明とシミュレーション結果を提示できるようになり、営業担当者の提案スキルの底上げも期待できるという。
住宅ローン推進支援ツールは、銀行の基幹システムとは別のシステムとしてデータセンターで一元管理され、金融機関の基幹システムに接続する必要がなく、個人情報の入力も不要なため、短期間で構築・導入できる。商品情報、金利情報などのコンテンツの最新化やシステム保守も効率的に行える。
機能面では住宅ローン説明のコンテンツとシミュレーションから構成され、住宅ローンの相談開始から返済プランの提案までを支援する。住宅ローン説明のコンテンツ機能は、住宅ローン商品、金利、諸費用などの一覧表や、ローン手続きの流れ図など、顧客への説明に使用するコンテンツを、タブレット画面に表示する。シミュレーション機能ではローンの新規、借換試算、繰上返済試算、保証料試算、ローン控除試算のシミュレーション結果を比較し、差額を表示する機能も備えているという。
千葉銀行では先に導入した500台のタブレット端末で、今回のシステムを利用している。
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