Googleが、サイバー攻撃や政府による検閲からネットユーザーを守るための取り組み、「Project Shield」「Digital Attack Map」「uProxy」を発表した。
米Googleのシンクタンク部門であるGoogle Ideasは10月21日(現地時間)、ニューヨークで「Conflict in a Connected World(接続された世界における争い)」というカンファレンスを開催し、ネットでの安全や言論の自由をサポートするための3つの新プロジェクトを発表した。
いずれも、悪意ある攻撃や政府による検閲によってインターネットを自由に利用できない世界中のユーザーをサポートすることが目的という。
Project Shieldは、Googleが開発したサービス妨害攻撃(DDoS)緩和技術とWeb高速化サービス「Page Speed Service」を組み合わせたサービス。まずは招待制で、独立系のニュースサイトや人権や選挙運動に関するコンテンツを擁するサイトに提供する。
Digital Attack Mapは、世界中で仕掛けられているDDoS攻撃の攻撃元と攻撃先、規模などを視覚的に確認できる世界地図。セキュリティ企業の米Arbor Networksとの協力で立ち上げた。
uProxyは、検閲や監視を回避し、安全なインターネット接続を実現するためのブラウザ拡張機能。VPN(Virtual Private NetworkuProxy)に似ており、uProxyをインストールしたWebブラウザからは、暗号化された安全なルートでネットに接続できるという。Google Ideasのサポートにより、ワシントン大学と米Brave New Softwareが開発した。現在テストへの参加者を募っている。
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