Windows 8.1

XP移行の前に立ちはだかる大きな壁さよならWindows XP、そしてWindows 8.1へ(3/4 ページ)

» 2013年12月05日 08時00分 公開
[山本雅史,ITmedia]

IEと並ぶもう1つの壁

 もう一つ重要なのは、2014年の4月にはWindows XPのサポート終了と同時に、Office 2003のサポートも終了することだ。

 Office 2003をプラットフォームとして、マクロやプラグインでカスタム アプリケーションを構築している場合も多くある。例えば、Accessのデータベースで顧客管理を行い、発注書をWordで発行して、FAXで送信したり、Outlookを使ってメールしたりするような業務ソフトなどがある。この場合、ベースとなるOffice 2003がサポート切れを起こすため、大きな問題となるだろう。

 Windows XPやOffice 2003ベースのカスタムアプリケーションが新しい環境で動作しないと決めつけず、一度は試してみるべきだ。もちろん開発元があり、新しいプラットフォームに対応してくれるなら、コストと相談して対応作業をすべきだろう。

 開発元が無くなっていたり、ソースコードやドキュメントが無い場合は、ダメ元でWindows 8.1/Windows 7、Office 2013/Office 2010の環境で試してみる。カスタムアプリケーションのサポートということでは範囲外になるが、元々開発元が無くなってしまっていたりするのだから仕方ない。ただ、Windows 8.1やWindows 7、Office 2013やOffice 2010で動作しても、“ラッキー”と思うべきで、若干期間を延命しているに過ぎない。延命期間の間に、根本的な対応策を打つべきだろう。

パートナー各社はXPからの移行支援サービスを提供している(マイクロソフトより)
中小企業においてXPからの移行が進まないのは、予算やXPを使い続けるリスクを認識していないことがある(同)
マイクロソフト社ではXPからの移行を支援するために、新しいPCの購入+Office 365の導入コストを支援するファイナンスプランを提供している(同)
XPからの移行を促進するために、ライセンスのコストを20%オフで提供する(同)

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