メールのハッキングサイトを運営し、顧客の指定するアカウントのパスワードを入手していたとされる人物が、米国など4カ国で訴追された。
米連邦捜査局(FBI)は1月24日、ルーマニア、インド、中国の当局と連携して、メールのハッキングサイトを運営していた人物と、そうした不正サイトの「顧客」としてパスワードの入手を依頼していた人物を摘発したと発表した。
米国ではメールハッキングサイトを運営していた男2人と、他国のハッキングサイトを利用していた3人が、メールアカウントへの不正アクセスの罪で訴追された。
ハッキングサイト「needapassword.com」を運営していた45歳と29歳の男は、顧客からの依頼を受けて指定されたメールアカウントのパスワードを入手していたとされる。料金はPayPalで決済させ、被害に遭った電子メールアカウントは約6000件に上るという。
一方、利用客の3人は、中国などのハッキングサイトに1011ドル〜2万1675ドルの料金を払い、アカウントのパスワードを入手していたとされる。
米国以外でも、同様のハッキングサイト運営にかかわったとしてルーマニアで4人、インドで1人、中国で1人が訴追された。ハッキングサイトは各国に多数存在していて、被害に遭ったメールアカウントはルーマニアのケースで1600件、インドで935件、中国で300件に上っている。
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