Googleのラリー・ペイジCEOがTED 2014に登壇し、買収した人工知能企業DEEPMINDの技術で取り組んでいることなどについて語った。
米Googleのラリー・ペイジCEOは3月19日(現地時間)、米TEDの年次講演イベント「TED 2014」に登壇し、ジャーナリストのチャーリー・ローズ氏と1月に買収した英人工知能(AI)企業のDEEPMINDやプライバシー、ヘルスケアなどについて語った。
買収したDEEPMINDをどう生かすつもりかというローズ氏の質問に、YouTubeでDEEPMINDの機械学習技術を稼働させたところ、自動的に猫の動画を抽出したと語った。同じプログラムにPongなどのゲームをプレイさせたところ、ルールを学習して超人的な結果を出したという。「こうしたAIをスケジュール管理や情報検索に生かせたらと考えると興奮する」と同氏は語った。
プライバシーについては、市民のプライバシーは非常に重要だが、かといってプライバシーを守ろうとするあまりに社会に貢献できる情報まであきらめるべきではないとし、ユーザーに情報を守るための選択肢を提示することが大事だと語った。同氏は自分の声が出なくなった際、医師が匿名の医療データに自由にアクセスできればいいと考えたという。そうすれば似たような症例への処方に役立つからだ。
ペイジ氏はこの他、自動運転カーの実用化は“間近(very close)”であることやProject Loonについて触れた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.