恒例となっている日本に対する「9月18日」のサイバー攻撃は、今年は下火だったようだ。ただ、攻撃者が休日に活動する可能性もあるという。
毎年9月18日には中国発とされるサイバー攻撃が多発しているものの、2014年は例年より少ない状況だという。IBMが運営する東京セキュリティオペレーションセンター(SOC)が19日、観測状況などを報告した。
恒例のサイバー攻撃ではWebサイトの改ざんやDoS(サービス妨害)などによる被害が発生している。IBMによれば、過去の攻撃では9月18日に向けて徐々に増加し、9月18日付近の休日がピークになる。2014年は9月20、21日に攻撃が増加することも予想され、同社では引き続き注視していくという。
この攻撃で特別な対応は必要なく、平時の対策を適切に実施していることが大切だという同社。確認すべき基本的なポイントは(1)公開サービスに攻撃可能な脆弱性が残されていないか、(2)管理通信を行うアクセス元のIPアドレスを限定できているか――の2点。セキュリティインシデント発生時の連絡や運用の体制が確保されているか、体制が古くなっていないのかなども確認してほしいと呼び掛けている。
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