米Yahoo!の原点であるWebディレクトリ「Yahoo! Directory」が、2014年12月31日をもって約20年の歴史を閉じる。
米Yahoo!は9月26日(現地時間)、同社の原点ともいえる「Yahoo! Directory」(日本のYahoo!の「Yahoo!カテゴリ」に当たる)をこの年末(12月31日)に終了すると発表した。マリッサ・メイヤー氏のCEO就任以来取り組んでいる“大掃除”の一環。
Yahoo!は、米スタンフォード大学の大学院生だったジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏が1994年に趣味で立ち上げたWebディレクトリ「Jerry and David's Guide to the World Wide Web」が元になっている。当時はまだテキストのハイパーリンク集で、カテゴリ別にURLへのリンクのリストが表示されるだけだった。
このページへのアクセスが急増したため、2人は1995年3月1日にYahoo!を法人化した。
だが、1998年にやはりスタンフォード大学大学院の院生、ラリー・ペイジ氏とサーゲイ・ブリン氏が立ち上げた米Googleの検索サービスが人気を集めるにつれ、Yahoo! Directoryの利用者は減少していった。2008年には、米・英・仏での利用率は1%未満になり、2010年には米国以外の欧米のDirectoryは終了になった。
Yahoo!は発表文で終了の理由を「われわれのビジネスは変化した」としている。
なお、日本のYahoo!はソフトバンクとの合弁会社でYahoo!とは独立しており、今回のDirectory終了の決定は日本のYahoo!カテゴリには影響しない。
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