エンタープライズアプリ開発、Web/モバイル化が伸張

IDCの調査によると、2013年の企業向けWeb/モバイルアプリケーション開発ソフトウェア市場の規模は69億円、前年比5.1%増になることが分かった。

» 2014年11月17日 15時24分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは11月17日、「2013年国内エンタープライズWeb/モバイルアプリケーション開発ソフトウェア市場 2013年の分析と2014年〜2018年の予測」を発表した。これによると、2013年の同市場は前年比5.1%増の69億3200万円になることが分かった。アプリケーション開発ソフトウェア市場全体の14.5%にあたる。

 2013〜2018年の年間平均成長率は8.1%で、2018年の市場規模は102億2800万円になると予測。IDCでは同期間のアプリケーション開発ソフトウェア市場全体の年間平均成長率を2.6%と予測し、Web/モバイル向けが相対的に高い成長率を示すとしている。

国内エンタープライズWeb/モバイルアプリケーション開発ソフトウェア市場 売上額予測、2013年〜2018年(出典:IDC Japan)

 IDCは、2014年8月に国内501社を対象としたユーザー企業の動向調査を実施。現時点で企業のスマートデバイスのアプリケーション活用は、メールなどのコミュニケーション用途が中心であることが分かり、タブレット向けアプリケーションに関しては、財務会計、人事アプリケーションなどの本社部門向けの用途や顧客管理、営業支援等の営業現場向けアプリケーションといった、より広い用途での活用が志向されていることが明らかになった。

 一方、企業向けのWeb/モバイルアプリケーション開発のソフトウェア市場は、スマートデバイスの成長性を十分に享受しているとはいえないとし、この市場を今後成長軌道に乗せるためには、PaaS(Platform as a Service)を含むアプリケーションプラットフォームとの一体化の推進、セキュリティや教育面も含めたユーザー支援の強化などが必要だとしている。さらに、オープンソースのツールだけでは実現できない企業ユーザーの求める生産性や安心感といった価値を構築することが重要であるとしている。

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