Billboard、アルバムチャートにSpotifyやBeatsのストリーミング回数を反映

Billboardが来月から、伝統あるアルバムチャート「Billboard 200」のランキングに、オンデマンドストリーミングと楽曲ダウンロードの回数を反映させる。Spotifyから楽曲を引き上げたテイラー・スウィフトは不利になりそうだ。

» 2014年11月21日 13時17分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 ポピュラー音楽のヒットチャートを提供する米音楽誌Billboardは11月20日(現地時間)、アルバムチャート「Billboard 200」のアルゴリズムを23年ぶりに更新し、ネットでの楽曲のストリーミングやダウンロード回数を加味すると発表した。新しいアルゴリズムは12月3日公開のアルバムトップ10から反映される。

 Billboard 200は、1991年から米Nielsenによるアルバム販売データに基いてきた。今回の更新で、Nielsenによるオンデマンドのストリーミングと楽曲ダウンロード数のデータが追加される。レートは、アルバム内の楽曲のストリーミングであれば1500回、ダウンロードであれば10回をアルバム1枚に換算する。いずれももちろん有料のものだけが対象なので、PandoraやYouTubeでの無料再生はカウントされない。

 カウントされるサービスには、スウェーデンSpotify、米AppleのBeats Music米GoogleのGoogle Play Music、米MicrosoftのXbox Musicが含まれる。

 これにより、アリアナ・グランデやマルーン5など、ストリーミングでの人気が高いアーティストのアルバムランキングが上がる可能性があるという。相対的に、Spotifyから楽曲を引き上げたテイラー・スウィフトのランクは下がりそうだ。テイラー・スウィフトの新アルバム「1989」は3週連続でトップになっている。

 billboard

 Billboardによると、この更新は音楽業界の主要幹部からのフィードバックに配慮したものという。発表文にはUniversal Music DistributionのCEOやSony Music Entertainmentの幹部が言葉を寄せている。

 なお、純粋なアルバム販売チャートも「Top Album Sales」という名称で提供を継続していく。

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